表示されている業者は日本の金融庁に登録されていない海外業者の場合があります。
利用にはご自身で取引リスク・条件をご確認ください。
【リスクに関するご注意】FXは元本保証のない金融商品です。
為替変動やレバレッジにより損失が発生する可能性があります。
契約条件やリスク内容を十分にご確認のうえ、ご判断ください。
FX自動売買ってなに?
FX自動売買は、あらかじめ自分が決めたルールにしたがって、コンピューターが自動で外国のお金(通貨)を売ったり買ったりしてくれるしくみです。このルールは「プログラム」としてまとめられていて、取引のタイミングや数量を人間の代わりに判断してくれます。
このしくみは、MetaTrader 4(MT4)という世界中で使われているソフトを使って動かすことができます。自動売買に使うプログラムのことを「EA(イーエー)」といいます。EAは「エキスパートアドバイザー(Expert Advisor)」の略で、FXのプロのように取引を助けてくれる存在です。
EAが動いている間は、人間の気分や感情に左右されず、あらかじめ決めた通りに取引を進めてくれます。そのため、「夜中に寝ている間」や「学校に行っている間」でも、チャンスを逃さず安定した取引ができるという大きなメリットがあります。
ChatGPTが手伝ってくれること
以前は、この自動売買のプログラム(EA)を作るには「MQL4」という専門的なプログラミング言語を覚える必要がありました。このMQL4は英語の命令や数学的な考え方をたくさん使うため、初心者には難しく感じることも多かったです。
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ですが、今ではChatGPTのようなAIを使うことで、そのハードルがぐっと下がりました。自分が思い描いている取引のルールやアイデアを日本語でChatGPTに伝えるだけで、それに合ったMQL4のコード(プログラム)を作ってくれるのです。たとえば「移動平均線が上向いたら買って、下向いたら売ってほしい」といった指示をChatGPTに伝えれば、その通りに動くEAのコードが出てきます。
このように、ChatGPTを使えば専門知識がない人でも、自分だけのEAを作りやすくなり、より多くの人が自動売買にチャレンジできるようになっています。
MT4とEAの基本を知っておこう
EAを作って使うには、MT4というソフトのしくみも基本的なことを知っておくと安心です。
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.mq4ファイル:これは自分で編集できる元のプログラムファイルです。中身は文字で書かれたコードです。
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.ex4ファイル:これは完成した実行用のファイルで、MT4上で実際に動かすことができます。
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.mqhファイル:他のEAなどと一緒に使える便利な部品が書かれたファイルで、繰り返し使える機能をまとめたものです。
MT4では、これらのファイルを正しい場所(Expertsフォルダなど)に保存して、MetaEditorというツールで編集・保存(コンパイル)します。コンパイルとは、プログラムを実行できる形に変えることです。
ChatGPTにお願いするためのコツ
ChatGPTに「こんなEAを作って」と伝えるときは、なるべくくわしく、具体的に指示を出すことが大事です。あいまいな表現だと、意図と違うプログラムができてしまうことがあります。
以下のようなポイントを整理しておきましょう:
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どんなタイミングで買いたいか、売りたいか(売買のルール)
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1回の取引でどれくらいの量を買うか(ロット数)
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どのくらいの損で止めるか(ストップロス)、どのくらいの利益で終えるか(テイクプロフィット)
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どの通貨ペアを使うか(例:USDJPY、EURUSDなど)
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どの時間足で動かすか(例:1時間足、4時間足、日足など)
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どんな指標を使うか(移動平均線、RSI、MACDなど)
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特定の時間だけ取引したいか(例:日本時間の朝9時〜夕方5時)など
たとえば、「50日移動平均線が100日移動平均線を上回ったら買い」というような条件を、しっかり書いて伝えることがポイントです。
テンプレートを使えばもっと簡単に
MT4には、最初からいくつかのサンプルEAが入っています。ただし、これらのEAはすでに完成された形なので、自由にカスタマイズするのは少し難しいです。そこで便利なのが「EAテンプレート」と呼ばれるものです。
EAテンプレートとは、EAの基本的な構造があらかじめ作られていて、自分の売買ルールだけを追加すれば使えるようになる、いわば「ひな型」のようなものです。初心者でも取りかかりやすく、自分のアイデアを入れてカスタマイズできます。
たとえば、EarnForex.comでは、コメント付きでとてもわかりやすいテンプレートが無料でダウンロードできます。ChatGPTが作ってくれたコードの一部をこのテンプレートに入れ込むことで、完成度の高いEAを比較的簡単に作ることができます。ただし、まったくプログラミングを知らない状態では難しい場合もあるため、「プログラムは上から順番に実行される」や「関数とは何か」といった基本的な仕組みは少しずつ覚えておいたほうが安心です。
※EarnForex.comのテンプレートの詳しい使い方については、後日別記事にて公開予定です。
コードの動かし方とテストのしかた
ChatGPTが作ってくれたMQL4のコードは、そのままでは動かせません。まず、MT4の中にあるMetaEditorというツールにコピーして、「コンパイル」という作業を行います。このコンパイルをすることで、.ex4という実行可能なファイルが作られます。
もしコンパイル時にエラーが出た場合は、エラーメッセージをChatGPTにそのまま見せて、「このエラーを直して」と頼めば、修正されたコードを出してくれます。
コードが完成したら、「バックテスト」というテストを行い、過去のチャートデータを使ってEAが正しく動くかをチェックします。バックテストは以下のような点を確認するのに役立ちます:
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資金のグラフが右肩上がりになっているか(エクイティカーブ)
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勝率や利益率は十分かどうか
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損失が大きすぎないか(ドローダウン)
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プロフィットファクター(利益 ÷ 損失)が1.75以上あるか
また、MT4には「ビジュアルモード」という機能があります。これを使うと、実際にチャート上でEAがどのタイミングで売買しているかを目で見て確認できます。どこでエントリーして、どこで決済しているのかがはっきりわかるので、ロジックの確認や間違いの発見にとても役立ちます。
AIにはできないこともある ChatGPTは便利なツールですが、万能ではありません。以下のような限界があることも知っておくことが大切です。
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今のリアルな市場の動きや経済ニュースには対応していない
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作ったコードに論理的なミスが含まれることもある
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機密のある情報や、独自の売買ルールをそのまま入力するのは注意が必要
また、ChatGPTに入力した内容が将来のAI学習に使われることを心配する場合は、「チャット履歴 & トレーニング」設定をオフにすることで防ぐことができます。この設定を変更するには、ChatGPTの設定画面から「データ管理」→「チャット履歴 & トレーニング」をオフにしてください。これにより、入力内容は履歴に保存されず、AIの学習にも使われなくなります。
ただし、完全な安全のためには、設定に関わらず、機密性の高い情報や自分だけの売買戦略などは、なるべく抽象化して入力するようにしましょう。
EA作りを成功させるために大切なこと
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自分の売買ルールを明確にしてからChatGPTに伝える
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最初からうまくいかなくても、少しずつ修正していくことを恐れない
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バックテストやビジュアルテストでちゃんと検証する
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実際に使う前に、デモ口座などで試してみる
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最終的な判断はAIではなく、自分が行う
このように、ChatGPTとMT4をうまく活用すれば、プログラミングに詳しくない高校生でも、自分の考えた取引ルールを自動化し、自分だけのEAを作ることができます。
成功のカギは、AIの力をうまく使いながらも、自分の知識や判断力をしっかり働かせることです。これからの時代、AIと人間の協力によって、より賢く取引する力を身につけていきましょう。
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